告知(3)

令和最初の年の瀬をみなさんいかがお過ごしでしょうか?

緊急にお伝えしたい事ができたので、急遽告知を書くことにしました。良いニュースと悪いニュースがあります。

まずは良いニュースから…

編集部と相談して本ブログで公開している草稿をベースにした書籍を2020年中に出版すること(正確には出版を目指すこと)を決めました。 過去の『Unix考古学』での経験から想像すると、書籍が店頭に並ぶのはたぶん2020年の第4クォーターになると思います。

一方、悪いニュースは…

10月に告知した本ブログに関する勉強会なんですが、来年1月23日に開催する予定で調整を進めていたのですけども、会場を提供してくれるところから数日前に「勉強会を春先に順延できないか?」と要請があったので受け入れました。楽しみにしていた方(がいるとしたら)、すいません。数ヶ月順延させてください。 正直言うと、次の勉強会は何人か初めて御目にかかる方がいらっしゃりそうだったので僕も楽しみにしていたのですが… かかる事情なので今しばらくご容赦ください。

とはいえ…

書籍出版も含めたプロジェクト全体を俯瞰すると「むしろ、このスケジュールの方が良かったかもなぁ」とも考えています。

その最大の理由は次回作の主人公に選んだジョゼフ・ワイゼンバウムについて書くことの難しさにあります。 もちろん ELIZA の開発者であるワイゼンバウムは純然たる情報工学者ではあるのですが、 現在の彼に対するは評価の多くはその著作である "Computer Power and Human Reson" に対するものであり、 その内容は人工知能批判であり、その視点は「情報技術の進展が人間社会にどのような影響を与えるか?」といったもの、 すなわち今日の社会情報学の創始者のひとりとして高い評価を得ていることにあります。

この話は長くなりそうなので別の機会に譲りますが…

結果、ジョゼフ・ワイゼンバウム1点張りだった2018年10月に書籍企画の著者原案に大きく手を入れ、 ELIZA から始まる対話システムの系譜に話題の軸を移した修正案をまとめました。 (おそらく)春先には、この新しいシナリオに沿った書籍原稿の頭出しが終わっている(はず)なので、 その概要とそこから漏れたトピックでお話ができるだろうと考えています。

もうひとつお伝えしておきたいことは…

当初案では、次回作では『Unix考古学』連載時に掲載していた 実習編を復活させることをもうひとつの目標としていましたが、 修正案では現在の「ブログでの公開」方式とすることにしました。 それは「紙ベースの書籍にしてしまうとアンカーとかが欠落してしまい利便性が落ちる」という主に実利的な理由からです。 それに著者原稿をアップしてから実際に出版されるまでに数ヶ月ほど間が開いてしまうので、 その時間を使ってブログで執筆すれば良いですしね。

で、最後に残った問題が…

今 Rakuten MA の解説まで進めているブログの方をどうするか?です。 本来は1月23日の勉強会で簡単なデモをした上で(書籍執筆に集中するため) 一旦休止するつもりだったのですが…

ということで、今、1月23日 or 24日に京都で、 ちょっとしたデモを機会が作れないか探っています。 年の瀬も押し迫ったこの時期なので詳細を公表できるのは年明けなるでしょうが、 まぁ、京都開催なので多くの人には関係ない話でしょうね。

…って言うわけで、良い話と悪い話の緊急告知でした。

ともあれ、みなさま、良い年をお迎えください。

以上